2007年8月 8日
放蕩親父の帰還(R.I.P. Lee Hazlewood)

レコ棚からコンチニハ
リー・ヘイゼルウッド(Lee Hazlewood)が亡くなった。 9 July 1929 4 August 2007 ということで享年78。
ヘイゼルウッドといえば、デュアン・エディで一山当て、フィル・スペクターと組んでレコードを作ったり、アイドル・グループのディノ、ディジー&ビリーを仕掛けたり。さらにはナンシー・シナトラをたぶらかせて「ブーツは歩くためにあんの」なんて曲をデュエットし大ヒットを飛ばしたり、はたまた若き日のグラム・パーソンズを騙してインターナショナル・サブマリン・バンド(International Submarine Band)を作ったのも彼の仕業。
辣腕とも悪徳とも形容される名プロデューサー。追悼記事でもたぶんこのあたりのことが触れられると思うんだけど、実のところ、こんなキャリアはどうでもいい。
70年代以降に、ポツリポツリとリリースされているソロ・アルバムこそが、彼の骨頂なのだ。70年作アルバムにしても、"スウェーデンのカウボーイ"だもの(笑)。そのノンシャランとしたストレンジな姿勢は伺えるかと思う。
蛇足ながら、リー・ヘイゼルウッドの一連の作品をリイシューしてるのが、ソニック・ユースが主催するsmells Likeレコード。この奇妙な組み合わせが最高。蛇の道は蛇というか、偏狂は辺境を知るというか、いやまぁ、そういうもんだ。
中でも、99年に発表したアルバム"Farmisht, Flatulence, Origami, ARF!!! and Me... (混乱、尊大、折り紙、ワン!!! それに儂...)"は、オヤジ鼻歌風味満載の濃厚なスイング・アルバム。放蕩の果てに辿り着いた安息の地、といったところだろうか。
放蕩親父よ、安らかに眠れ。
投稿者 小川真一(editor-in-chief) : 00:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
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