2006年6月 6日
『アメリカン・ポピュラー』青木啓著(誠文堂研究社)1979年

読む音楽です。
・『アメリカン・ポピュラー』青木啓著(誠文堂研究社)1979年
もうかなり古い本になるんだけど、手放せない一冊。
ユニークなところは、アーティスト単位ではなくて、曲毎の解説になっているところ。1900年以前から始まり、70年代まで、それぞれの時代のヒット曲を中心に、その曲の成り立ち、歌詞の内容、代表演奏者などが書かれている。ヒットといっても、全米チャートの第何位とか、数値的なものではなくて、その時代に愛された曲が選ばれているところも、あたたかみがあっていい。
どのような構造によりヒットしたのか、というのは、考えてみれば業界よりの視点であり、一般のリスナーにはあまり関係のないこと。その意味でも、リスナー的な感覚に立った本なのだ。このところ、若い層にもイージー・リスニングやポピュラー・ミュージック系の音楽が親しまれるようになったけれど、その先駆であった青木啓氏の仕事にも、もう一度注目したい。
後半は、リチャード・ロジャース、ディミトリ・ティオムキン、フレデリック・ロウ、ロレンツ・ハートなど、ソングライターの紹介ページになっている。この部分がまた実に丁寧で、読み応えのある内容なのだ。
投稿者 小川真一(editor-in-chief) : 09:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
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