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Vol.6「今年は“大人の年”?」
再発探訪隊・隊長・小川真一
このところ目につくのが「大人の〜」という言葉。
テルミンを付録につけ空前の売り上げを記録した「大人の科学マガジン」の影響か、はたまた、ベストセラーになった「大人のぬり絵」シリーズを当て込んだのか、このあたりの詳細は不明ながらも、「大人のイージー・リスニング」「大人のディスコ」といったように、「大人の〜」を冠に付けたコンピレーションが発売になっている。
本来ならば、もともとは子供用に作られたものを大人の視線で見直してみよう、といった意味合いがあったんじゃないかと思う。大人の〜と位置づけしなければいけないほどに、子供のための音楽が蔓延しているのか?・・・
その「大人」の定義にしても、いったい何歳を対象にしているのか。単純に二十歳過ぎと定義しているようでもないし、これも考え出すと眠れなくなりそう。
さらなる要因は、大人を意味する「アダルト」という言葉が、いつのまにか「アダルト・ビデオ」などのように“18歳未満用語”に特化されてしまったという事情もあるかと思う。このあたりは、日本語の略し方のオソロシいところでもあるのだけれど。
まぁ、あまり深く考え込まずに、素直に“再発見”として受け取るべきだろう。
若き日にディスコティックで聞いた音楽をもう一度大人の感覚で味わってみる、はたまた、年寄り臭いと思われていたイージー・リスニングをアダルトな視線で聞き直してみる、どちらにも新しい発見があるはず。
しばらくの間、この「大人の〜」という言葉のもつ、微妙な差別化が持てはやされそうな気配。
さてさて、次はどんな「大人の〜」が登場してくるやら。
といったワケで、再発の森の探索は今日も続くのであります。
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