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『大英帝国はミュージックホールから』井野瀬久美恵著 朝日選書刊
[発売日:1990/02]
[定価:1,300円]
イギリスの音楽をみていくで、19世紀の大衆音楽、つまり、ミュージック・ホールを賑やかしていた音楽について知ることも必要だと思う。特に、キンクスの諧謔に満ちた演劇性や、ストーンズやビートルズが映画などで見せるカラクリ屋敷のように絢爛な舞台性などには、このミュージック・ホールからの伝統が密かに受け継がれているように思う。
ロンドンの下町がもっていた猥雑さとパワー、独特の価値観や海外の文化の取りいれ方など、ミュージック・ホールを通して見えてくる世界も多い。黒人のミンストレル・ショーが英国でも上演されていたり、日本人が舞台に立っていたり(あくまでも異形としての存在なのだが)、思いがけない発見も多い。
フランスのキャバレー・ミュージックにしてもそうなのだけど、音資料として残されているものが少ないのが残念。
その中で、こんなアルバムはいかがだろうか。
A Little of What You Fancy: The Golden Age of the Music Hall
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