これまでに一部はアルバム単位でリイシューはされていましたが、2年前よりアーティスト単位での「The
Complete Blue
Horizon Sessions」と題されたリイシューが進んでいます。勿論ヴァーノン自身によるリマスターや詳細な解説付です。97年にコンパイルされた「The
Blue Horizon
Story 1965-1970
vol.1」のリマスター・リイシューに始まり、現在以下のアーティストの作品が現在発売されています。(フリートウッド・マックの音源は99年に「The
Complete Blue
Horizon Sessions」として纏められていますが、今回のリイシュー・シリーズには含まれておりません。)
・The Blue Horizon
Story 1965-1970
vol.1
・Chicken Shack
// The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Duster Bennett
// The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Champion Jack
Dupree // The
Complete Blue
Horizon Sessions
#
・Eddie Boyd
// The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Otis Spann
// The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Bukka White
// The Complete
Blue Horizon
Sessions //
1968 Memphis
Country Blues
Festival #
・George Smith
& Bacon
Fat // The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Furry Lewis
/ Missippi Joe
Callicott //
The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Johnny Young
// The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Sunnyland Slim
/ Johnny Shines
// The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Curtis Jones
// The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Christine Perfect
t // The Complete
Blue Horizon
Sessions #
・Gordon Smith
// The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Jellybread
// The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Key Largo //
The Complete
Blue Horizon
Sessions
・Top Topham
// The Complete
Blue Horizon
Sessions
3枚組のレーベル・ヒストリー「The
Blue Horizon
Story vol.1」は第一弾となったヒューバート・サムリンのシングルに始まり、子レーベルのパーダに残されたジョン・メイオール&エリック・クラプトン、TS(トニー)マクフィー、サヴォイ・ブラウン、エインズレー・ダンバー、ストーンズ・メイソンリー(後にマイティ・ベイビーに参加するマーティン・ストーン)といったシングルのみ残したアーティストの音源、発売が見送られたケヴィン・コインのバンドの音源といったレアな曲の他、一部アメリカのレーベルからのライセンス作品まで多数収録。「ヴォリューム1」の表記はレーベルがCBSを通して配給されていた時代までの音源ということであり、70年代ポリドール配給になってから製作された音源を纏めた続編が現時点に置いても出ていないのは残念な限り。今回のシリーズもコンプリートと謳っていますが、あくまでCBS時代に限定されたものとなっています。その代わりアルバム未収録のシングル曲や未発表音源の追加もあったりと非常に充実したリイシューとなっています。
またブリティッシュ・ブルース・バンドでも、一度も再発されることの無く、高いプレミアによって有名だったものが今回日の目を見たのも嬉しいところ。ピート・ウィングフィールドのピアノが印象的なジェリーブレッド、時に複雑な曲進行を見せるキーラーゴ、アコースティックなフォーク・ブルースが印象的なゴードン・スミス、クラプトン以前にヤードバーズでギターを弾いたトップ・トーパムには何とマイク・ヴァーノンが歌うレアなシングル曲も追加。そして個人的に注目なのが75年に若くして交通事故で無くなったブルース・シンガー・ソングライターのダスター・ベネット。一般にはフリートウッド・マックがカバーした「Jumpin’
At Shadows」の作者として有名でしょうか。ライヴではギター、ハーモニカにバスドラという所謂ワンマン・バンドでの演奏スタイルをとっていた人で、レーベルに残された3枚のアルバムではピーター・グリーンといったスター・プレイヤーは参加しているものの、やはりオーソドックスなブルース・スタイルに拘らないイギリス的湿り気を持った自作のナンバー自体が魅力を放っています。カバーもブルース曲からレイ・デイヴィスまで見事に消化。これまでも未発表音源は多く発掘されていましたが、オリジナル・アルバムは今回が初のCDリイシュー。興味のある人はこの機会に是非聴いて欲しいですね。
ポリドール配給になってからはヒット作も無く残された作品の数も少ないことから纏まった形の再発は難しいかも知れませんが、現在アーティストに権利が帰属することでマイティ・ベイビーの「Jug
Of Love」やリック・ヘイワードの「Rick
Hayward」ように別会社からリイシューされているアルバムもあります。またヴァーノンのプロデュースの元、当時契約問題などでサイアー/ロンドンから発売され、後にブルー・ホライズンから再発されたマーサ・ヴェレスの「Fiends
& Angels」が今年米ウーンデッド・バードから再発になりました。録音メンバーは、クラプトン、ジャック・ブルース、ブライアン・オーガー、ミッチ・ミッチェル、ポール・コゾフやトラフィック、キーフ・ハートレー・バンドのメンバーの他、スタン・ウェブ、クリスティン・マクヴィー、ダスター・ベネットなどのブルー・ホライズン勢も参加。迫力のブルース・ロックを聴かせてくれます。