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再発ディレクターに聞け
0 ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション/遠藤敬太郎さん

40代からのロック再発見
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  ポール・マッカートニー/ラム<その2>
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40代からのロック再発見

やっぱブルー・ホライズンでしょ
by 白谷員朗

ブルー・ホライズン。デッカ・レコード出身のプロデューサー、マイク・ヴァーノンによって立ち上げられ、フリートウッド・マックを中心に60年代後半のブリティッシュ・ブルース・ブームの基盤を作ったレーベルです。


これまでに一部はアルバム単位でリイシューはされていましたが、2年前よりアーティスト単位での「The Complete Blue Horizon Sessions」と題されたリイシューが進んでいます。勿論ヴァーノン自身によるリマスターや詳細な解説付です。97年にコンパイルされた「The Blue Horizon Story 1965-1970 vol.1」のリマスター・リイシューに始まり、現在以下のアーティストの作品が現在発売されています。(フリートウッド・マックの音源は99年に「The Complete Blue Horizon Sessions」として纏められていますが、今回のリイシュー・シリーズには含まれておりません。)

・The Blue Horizon Story 1965-1970 vol.1
・Chicken Shack // The Complete Blue Horizon Sessions
・Duster Bennett // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Champion Jack Dupree // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Eddie Boyd // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Otis Spann // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Bukka White // The Complete Blue Horizon Sessions // 1968 Memphis Country Blues Festival #
・George Smith & Bacon Fat // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Furry Lewis / Missippi Joe Callicott // The Complete Blue Horizon Sessions
・Johnny Young // The Complete Blue Horizon Sessions
・Sunnyland Slim / Johnny Shines // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Curtis Jones // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Christine Perfect t // The Complete Blue Horizon Sessions #
・Gordon Smith // The Complete Blue Horizon Sessions
・Jellybread // The Complete Blue Horizon Sessions
・Key Largo // The Complete Blue Horizon Sessions
・Top Topham // The Complete Blue Horizon Sessions


3枚組のレーベル・ヒストリー「The Blue Horizon Story vol.1」は第一弾となったヒューバート・サムリンのシングルに始まり、子レーベルのパーダに残されたジョン・メイオール&エリック・クラプトン、TS(トニー)マクフィー、サヴォイ・ブラウン、エインズレー・ダンバー、ストーンズ・メイソンリー(後にマイティ・ベイビーに参加するマーティン・ストーン)といったシングルのみ残したアーティストの音源、発売が見送られたケヴィン・コインのバンドの音源といったレアな曲の他、一部アメリカのレーベルからのライセンス作品まで多数収録。「ヴォリューム1」の表記はレーベルがCBSを通して配給されていた時代までの音源ということであり、70年代ポリドール配給になってから製作された音源を纏めた続編が現時点に置いても出ていないのは残念な限り。今回のシリーズもコンプリートと謳っていますが、あくまでCBS時代に限定されたものとなっています。その代わりアルバム未収録のシングル曲や未発表音源の追加もあったりと非常に充実したリイシューとなっています。


これまでもクラプトンやフリートウッド・マックなどスター・プレイヤーがバックを勤めたチャンピオン・ジャック・デュプリーやエディ・ボイド、オーティス・スパンなどは以前アルバムのリイシューもありましたが、その他のアメリカのオリジネイターたちの作品(アメリカ録音含む)がリイシューになったのは喜ばしい限りです。中には黒人ブルースマンと若手白人ブルースバンドの組んだベーコン・ファットのような珍しいバンドの音源もあります。こうしたコアなブルース作品がイギリスのレーベルで製作されたという事実からも当時のイギリスでのブルース・ブームのまた別の一面が見えてきます。勿論そこにある製作者ヴァーノンのブルース愛も。


またブリティッシュ・ブルース・バンドでも、一度も再発されることの無く、高いプレミアによって有名だったものが今回日の目を見たのも嬉しいところ。ピート・ウィングフィールドのピアノが印象的なジェリーブレッド、時に複雑な曲進行を見せるキーラーゴ、アコースティックなフォーク・ブルースが印象的なゴードン・スミス、クラプトン以前にヤードバーズでギターを弾いたトップ・トーパムには何とマイク・ヴァーノンが歌うレアなシングル曲も追加。そして個人的に注目なのが75年に若くして交通事故で無くなったブルース・シンガー・ソングライターのダスター・ベネット。一般にはフリートウッド・マックがカバーした「Jumpin’ At Shadows」の作者として有名でしょうか。ライヴではギター、ハーモニカにバスドラという所謂ワンマン・バンドでの演奏スタイルをとっていた人で、レーベルに残された3枚のアルバムではピーター・グリーンといったスター・プレイヤーは参加しているものの、やはりオーソドックスなブルース・スタイルに拘らないイギリス的湿り気を持った自作のナンバー自体が魅力を放っています。カバーもブルース曲からレイ・デイヴィスまで見事に消化。これまでも未発表音源は多く発掘されていましたが、オリジナル・アルバムは今回が初のCDリイシュー。興味のある人はこの機会に是非聴いて欲しいですね。


ポリドール配給になってからはヒット作も無く残された作品の数も少ないことから纏まった形の再発は難しいかも知れませんが、現在アーティストに権利が帰属することでマイティ・ベイビーの「Jug Of Love」やリック・ヘイワードの「Rick Hayward」ように別会社からリイシューされているアルバムもあります。またヴァーノンのプロデュースの元、当時契約問題などでサイアー/ロンドンから発売され、後にブルー・ホライズンから再発されたマーサ・ヴェレスの「Fiends & Angels」が今年米ウーンデッド・バードから再発になりました。録音メンバーは、クラプトン、ジャック・ブルース、ブライアン・オーガー、ミッチ・ミッチェル、ポール・コゾフやトラフィック、キーフ・ハートレー・バンドのメンバーの他、スタン・ウェブ、クリスティン・マクヴィー、ダスター・ベネットなどのブルー・ホライズン勢も参加。迫力のブルース・ロックを聴かせてくれます。

最後に今回のソニーBMGのリイシュー・シリーズですが、その多くが国内でも発売されています(上記リストの#の付いたもの)。メーカーもあまり宣伝を打っていないようなので、リイシュー自体に気がついていない人もいるかもしれません、むむ・む。廃盤にならないうちに是非チェックのほどを。

[ 編集部注 ]
現在、円高の関係もあり、英国盤CDの価格が大きく変動しています。AMAZON.COMなどでもかなりの差がありますので、よく吟味してお買い求めください。


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