なんといっても外せないのは彼にとってのデビューとなる、ズート・マネーのビッグ・ロール・バンド。当時16歳!!!スタジオ録音の"It Should Have Been Me"(1965) とライヴ盤"Zoot! Live At Klook's Kleek"(1966)の2枚のオリジナル・アルバムは、当時発売されたきりで長きに渡って廃盤の状態が続きプレミア付のレア・アイテムと化し、粗悪コピーの海賊盤も出回る状態でした。しかし数年前に遂にレパトワー・レコードよりCD化が叶いました。当時のR&Bシーンをパックした最高のアルバムですね。また複数のレーベルからシングルのみで発売された曲の多い彼らのこと。そうした曲もレパトワーから"A’s & B’s Scrapbook"として纏められています。これはありがたいことしきり。当時はまだシングル中心の時代。アルバム以上に彼らの魅力を伝えてくれます。
また近年の再評価に合わせて2枚の発掘ライヴ盤"Were You There?" "Fully Clothed And Naked"も出されています。この2枚は現在"A Big Time Operator"としてカップリングされてリイシューになっています。録音状態は正直良くありませんが、これまた当時のライヴの熱気を伝えてくれます。(以上のアルバムは全て国内配給も有)
ビッグ・ロール・バンドはクラブ・シーンの変化と共に解散。マネーやサマーズらは名前を変えダンタリアンズ・チャリオットとして活動します。シングル"Madman Running Through The Fields"は現在でこそサイケデリックな名曲として認知されていますが、かつてのR&Bファンには受け入れられず、バンドもこのシングル1枚で解散します。勿論このシングルも長きに渡り廃盤で聴くことができませんでしたが、未発表音源を加えたアルバム"Chariot Rising"として96年にCD化されました。既にこのCDも入手が難しくなっていたようですが、昨年再プレスされたようで海外サイトからは今でしたらまだ容易に手に入るかと思います。
ニール・セダカのバック・バンドを経て加入したのが元サイレンのケヴィン・コインのバンド。強烈な声のキャラクターを持つ彼ですが、イギリスでは現在でも確固たる評価を得ています。サマーズ曰く「(当時)イギリスで最高と公言できるバンド」ではヴァージンに”Matching Head And Feet”1975)” "Let’s Have A Party"(独のみのライヴ盤1976) "Heartburn"(1976)の作品を残しています(次作"In Living Black And White"(1977)にも参加)。スタジオ作(前後2作)はCD化されていましたが現在では若干入手困難のよう。ここでもズート・マネーと共演しています
その他ポリス参加前後のセッションとしては、ジョン・ロード"Sarabande"、ティム・ローズ"The Gambler"(未発。後に発掘CD化)、デヴィッド・ベッドフォード"Odyssey"などがあります。またドイツの音楽家エバハルト・シェナーのアルバム"Video Magic"(1978) "Flashback"(1978)にはポリスのメンバーも参加。2作から編集したアルバム"Eberhard Schoener Sting Andy Summer(Music From 'Video Magic' And 'Flashback')"としてCD化されています。